■冷却塔とは？

エアコンの室外機の様な役割で、 室内の熱を建物の外に放出するための設備です。 熱交換のための水を冷却塔内に 散水し大気と接触させることに よって、水の温度を下げています。

冷却塔は大気との熱交換を行 なっており、比較的大きな機械ですので、風通しの良 い開けた場所に設定してあり、ビルの屋 上などに設置されていることが多いです。

■冷却塔の構造および材質

下記が標準的な冷却塔の分解図です。

■水の冷却方法

① 自然を利用したタイプ 水の冷却方法 噴水池(公園の噴水をかねている場合があります) 滝
② ファンがないタイプ
自然通風冷却塔(巨大な煙突のような形です)
スプレイ塔(水エゼクタ式とも呼ばれています)
③ 強制通風冷却塔
送風機で強制的に通風 し、水と空気を接触させ ることによって熱交換を します。 性能が安定し、設置面 積を小さく出来るため、 一般に使用されていま す。弊社の冷却塔はこちらを採用しています。

■冷却塔の｢役割｣ (一般的空調用の場合)

冷却塔は主に冷凍機の補機となります。
冷房時の室内の熱を大気中に放出する役割を果たしています。

■冷却塔の｢種類｣

弊社では様々な仕様の冷却塔を取り 扱っておりますが、その熱交換方式に より、 ① 水冷式 ② 空冷式 の大きく二つに分けられます。 その中で用途に応じ、一般空調用や産 業用大型冷却塔などがあります

｢開放式｣ (水冷式) 用途 ・ 一般空調用冷凍機の冷却 ・ 地域冷暖房施設の大型冷凍機の冷却 ・ 大型産業用プロセス冷却など

｢開放式｣ 空気と水を直接接触させます。そのため冷却効 率が良く、冷却塔自体をコンパクトに納めること が出来ます。 半面、水が直接空気と触れるために汚れ易く、 冷凍機を含めたメンテナンスの頻度が増えます。

｢密閉式｣ (水冷式) 用途 ・ 一般空調用冷凍機の冷却 ・ データセンターや研究所等重要施設の 冷凍機冷却 ・ フリークーリング(冷水発生装置)システム

｢密閉式｣ 銅管コイルの中を通した水を空気と非接触にて 冷却させます。冷却効率では開放式に譲ります が、水が汚れ難く、冷凍機側のメンテナンスの頻 度を抑えることが出来ます。

｢ラジエータ｣ (空冷式) 用途 ・ コージェネ冷却塔 ・ 地熱発電用プロセス冷却

｢ラジエータ｣ 自動車のラジエータと同様にフィン付きの銅管など のコイルの中を通した水を空気のみで冷却させま す。水の消費がありませんので、水資源に乏しい場 合や、北海道など寒冷地にて水の凍結が問題とな る場合によく使用されます。

■まとめ

簡単でますが冷却塔の概要です。この他の 用途以外でも冷却塔を使用されることも増 えています。 一般的な｢開放式｣をはじめ、ランニングコス トに優れた｢密閉式｣、水を使用しない｢空冷 式｣、スカイツリーにも採用頂いた「密閉式冷 却塔兼加熱塔」など様々な製品の詳細は別 途カタログ等でご確認下さい。

カタログはこちら