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加熱塔

加熱塔・ヒーティングタワーとは...

ヒーティングタワーは加熱塔兼冷却塔とも呼ばれ、1台で冷房運転と暖房運転が 可能な空調用機器です。暖房運転時はヒーティングタワー(加熱塔)として大気から 熱を吸収(採熱)し、冷房運転時はクーリングタワー(冷却塔)として大気へ熱を放出 (放熱)します。

暖房運転時において循環水の温度が氷点下(0℃以下)となるため、凍結防止を目的 として循環水には不凍液(以下、ブライン)の採用が前提となります。 (冷房運転時もブラインのまま運転します。)

ヒーティングタワーの具体的な用途

ヒーティングタワーは、空調システムにて冷凍機(熱源機)の補機として使われます。

現在は都心部を中心に主に地域冷暖房(DHC)用や大型ビルの大規模空調用として採用 されています。また、これまでにドーム型球場へ納入された実績もあります。

今後は大規模な病院や工場などに販路を拡大させ、また、既存の空調システム(ガス吸収式冷凍機システムや空冷ヒートポンプ)からのリニューアル(更新)にも導入を進めたいと思っています。

ヒーティングタワーの構造や仕組み

 【構造】 

空研ヒーティングタワーは「密閉式」です。

内部構造は密閉式冷却塔に類似しますが、熱交換器には伝熱性能の良い波形のフィン形状(ウェーブフィン)を採用しています。これは1枚当たりの伝熱面積が大きく、空気を良くかき混ぜる(攪拌)効果があるため熱交換効率に優れています。

また、フィンピッチの最適化を図り、空気抵抗を低減させることで、取り込み風量が大きくなるように設計(工夫)しています。

暖房運転中に熱交換器表面に付いた霜を融かす(デフロスト)ために、機器下部に霜取り装置(ヒータ)を搭載しています。

 【特長】 

開放式ヒーティングタワーは、冷房・暖房の運転切換え業務や不凍液(以下、ブラインと称す)の濃度管理が非常に大変でした。密閉式にすることにより、運転切換時のブライン抜き取り・再注入作業や濃度管理の必要が不要になります。

(定期的なサンプリングは必要です。)

密閉回路であるためブラインと空気が直接接触しませんので、ブラインが汚れません。よって、冷凍機の熱交換器が汚れず、性能を維持することができます。

作業時のブライン漏れや運転中の飛散もありませんので、環境汚染や人体への影響などの心配が無くなり使いやすくなりました。

(ブラインは産業廃棄物ですので、専門業者での処理が必要となります。)