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制気口とは?皆様は知っていますか?
制気口とは
室内に空気を取り入れる吹出口、逆に外に吐き出すための吸込口を総じて制気口といいます。空調された空気が制気口を通して室内へ送られるのと同時に、ほかの制気口からは古くなった空気が吸い込まれ、室内を快適な環境にする為に、空気を循環させてくれるのです。
制気口は、空調の目的や用途によってさまざまな大きさ、形に分けられます。
制気口について詳しく知りたい方は、空研工業が運営するメディア制気口ダンパー大学をご覧ください。
制気口の用途を知ろう
【吹出口】
空気調和機で温度調節、湿度調節した空気を室内に吹き出させます。空調条件、室内条件により吹出気流方向、形状を多数の吹き出し口の中から最適なものを選定します。室内に設置される為、意匠面(見栄え)で吹出口の色、おおきさ、かたちなどによって選定されることもあります。弊社は受注製作ですので様々なお客様の要望に対応することができます。
【吸込口】
室内空気を吸い込み空調機へ戻す又は室外に排出します。吹出口から離れた位置に施工し室内空気の流れをつくるように配置します。空調機エアフィルターの目詰まりを防止する為、プレフィルターを取り付け、空気中のごみなどを取ってくれる役割もあります。
どんなところに使われているの?
機械設備やコンピューター等の機能維持、品質管理等を行う産業用空調とオフィスビル、ホテル、病院等従業員や居住する人の環境維持を行う一般空調(保健用空調)には必ずと言っていいほど制気口が使われています。
ほかにも特定建築物に該当する場合は空気環境基準を満たす為に、吹出口、吸込口を設置します。
制気口の構造と仕組みを解説!
制気口の構造と仕組みを知ろう
空気の特性として夏場(冷房時)の吹き出し空気は下降し、逆に冬場(暖房時)の空気は上昇します。
制気口はそのような空気の特性を利用し、空間の用途・目的にあわせた構造をしています。
例えばアネモ型等は送風空気湿度に合わせて吹出気流方向を水平(冷房時)・垂直(暖房時)に切り替えることができ、室内の空気を混ぜながら効率よく空調します。
また、ノズル型の制気口は遠いところまで空気を届けることができます。よって天井が高く、空気の到達距離が必要な空間に設置されます。
ほかにも結露防止カバーやヒーター付の結露防止(ND,NDH)型の制気口、吹き出し温度をセンサーが感知して自動的に吹き出し方向を調整するオート(AT)型制気口等、様々な現場のニーズに合わせた制気口があります。
制気口にはどんな種類があるの?
制気口の種類はこちらからご覧くださいませ。
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床置き型吹き出し口(SKF型等)
フロア設置型の吹き出し口で、主にオフィス等のフリーアクセスフロアに設置されます。
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システム・グリット天井用吹き出し口(STE,STL,GTL型等)
オフィス等のシステム・グリット天井に対応した制気口です。
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ライン型吹出口(KL,VTL,VL等)
直進気流のみのもの(KL)、吹き出し気流を垂直・水平・斜めに設定できるもの(VTL)、左記に加えて風量調整迄できるもの(VL)があります。様々な場所に設置されます。
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ノズル型吹出口(MKG型)
高天井やロビー等の壁面に設置する吹き出し口で、気流に長い到達距離が必要とされる場合に設置されます。
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アネモ型吹出口(C2,E2型等)
天井取付用吹き出し口で、内部誘因性により、吹き出し温度差を大きくとることができる制気口です。
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グリル・スリット型制気口
天井・壁に取り付けるシンプルなデザインの制気口です。フィルター付もあります。オフィスをはじめ様々な場所で設置されます。
さらに制気口について知りたい担当者の方へ
制気口について詳しく知りたい方は、空研工業が運営するメディア制気口ダンパー大学を是非ご覧ください。