今回は、制気口の種類や特徴を知りたい方へ向けて、Q&A形式で理解していきたいと思います。
制気口やダンパーについてもっと知りたいご担当者の皆様!
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目次
制気口にはどのような種類がありますか?
軸流吹出口と輻流吹出口があります。
軸流吹出口は吹出気流が一方向に吹き出され到達距離が長くなりますので高天井の天井面や壁面からの吹き出しに用いられます。(ノズル形、ライン形、ユニバーサル形)
輻流吹出口は吹出気流が円周方向に吹き出され誘引空気が多く軸流吹出口に比べ到達距離が短くなります。(シーリングディフューザー)
それぞれの制気口(吹出口・吸込口)について特徴や用途など簡単に教えていただきたいです。
・床置き型吹出口の種類と特徴
フリーアクセスフロアに空調された空気を送り床吹出口から空調空気を吹出します。
ダクト施工する必要が無い為、容易に施工が可能です。
居住域から吹き出す為、風量を小さくでき空調機の能力を小さく出来ます。
その反面、足元から吹き出す為、冷房吹き出し時寒く感じる方がいますが、床面に取付けますので風量調整がし易く、個人の好みに合わせることが出来ます。
・オート型温度センサー付吹出口の種類と特徴
ワックス内蔵の温度センサー組込み製品です。
冷房吹出時はワックスが凝固し、暖房吹出時はワックスが融解、膨張することで吹出気流方向を可変したり、到達距離を可変出来ます。
電気を使用しませんのでランニングコストが掛かりません。
高天井等の製品操作が困難な場所に施工される場合に選定されます。
・結露防止型吹出口の種類と特徴
吹出口はアルミ製がほとんどです。アルミは熱伝導率が高い為、夏期、梅雨時期の冷房吹出時に吹出口に結露が発生します。
熱伝導率がアルミより低い樹脂製のカバーを取り付け、樹脂カバーと吹出口に空気層を設けることにより結露を防止します。
樹脂カバーを取り付ける以外にも空気の流れを利用した製品、ヒーターを取り付けた製品も有ります。
但し、無結露ではありません。全ての器具において結露限界性能があります。
・システム・グリッド天井用吹出口の種類と特徴
天井材、照明、制気口等を乗せ掛けるTバーと呼ばれる天井部材が平行に施工されるシステム天井と格子状(600×600)に施工されるグリッド天井用吹出口です。
インテリアゾーンに施工される製品をシステムアネモ、グリッド天井用アネモとも呼称されます。
室内熱負荷が高く天井高さは低い為、冬の空調も冷房吹出しされることが多い。
その為、水平吹出固定が多い。
ペリメーターゾーンにはライン形吹出口が施工されます。
窓面からの放射熱を防止する為、窓面に向かって吹出します。
・マルチ型吹出口の種類と特徴
在来天井に施工される吹出口です。
コーン型のKT1タイプとパンチングタイプがあります。
KT1タイプはコーン形状により1方向吹出から4方向吹出の製作が可能です。
注文時に指示が必要です。
パンチングタイプは4枚の風向板の向きで1方向吹出から4方向吹出の変更が可能です。
現地での風向変更が可能です。
・ライン型吹出口の種類と特徴
線状吹出口をライン形吹出口と呼称します。
羽根固定型と羽根が可動し風向が変更できるタイプがあります。
ペリメーターゾーンでの輻射熱防止、玄関出入口付近のエアカーテンとして使用されます。
・ノズル型吹出口の種類と特徴
到達距離が長く得られ発生騒音も低い為、ホール等の大空間、吹抜けや高天井で使用されます。
・シーリングディフューザーの種類と特徴
米国アネモスタット社の製品から始まった為アネモと呼称されています。
丸型、角型が有ります。その中でも多層コーン型、パン型があります。
パン型は誘引率が低くなりコーン型に比べ到達距離が長くなります。
中コーン、中パンの取付位置で水平吹出、垂直吹出の変更が可能です。
・ユニバーサルグリルの種類と特徴
角型の吹出口で可動式の流線形の羽根が付きます。
羽根を任意の位置に動かすことにより風向を変えることができます。
羽根の向きにより縦羽根はV、横羽根はH、前面縦羽根、後面横羽根はVH、前面横羽根、後面縦羽根はHVと呼称されます。
・スリット型吸込口の種類と特徴
ユニバーサルグリルと意匠的には同じですが、羽根は長方形で固定型になります。
吸込みで使用する為、羽根を動かす必要が無い為です。
制気口についてさらに理解を深めたいです。
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